ドラえもん「アニメ文化大使」に就任

いまでは、海外でも、数々の日本アニメの人気が高まっています。
そんな日本アニメを、世界で上映することによって、いろんな国の方々に、日本の文化や社会のことをアピールする「アニメ文化大使」という重大な役に、国民的大人気キャラクターのドラえもんが任命されることになりました。

3月19日に、外務省で行われた「アニメ文化大使」の就任式には、ドラえもんとのび太くんが参加しました。
多くの報道陣に囲まれて、高村正彦外務大臣と握手を交わし、「アニメ文化大使」就任要請書が渡されました。
また、山盛りのどら焼きもプレゼントされ、ドラえもんはとてもうれしそうでした。
その際に、大臣から、日本のことを世界中の人々に理解してもらって、みんなが仲良くなるようにがんばって欲しい、と励まされました。

ドラえもんも、数々の作品を通して、どんなふうに日本人が生活をしていて、これからどのような未来を築いていこうと考えているかを、世界の人々に伝えていきたい、という内容のコメントを残しました。
ドラえもんは、「アニメ文化大使」という日本の代表となって、とても張り切っているようです。
これは、期待できそうですね。

これからは、劇場版の「ドラえもん のび太の恐竜2006」を、中国語、フランス語やスペイン語、そして英語圏の国々で上映していき、日本の文化を世界に紹介していくことが決まっています。
ドラえもんは、これからの1年、海外を飛び回って、とても忙しい日々を送ることになるでしょうね。
  


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「のび太の恐竜」の誕生

1979年に「ドラえもん」の放映が、テレビ朝日で開始されたことで、一気にドラえもんブームが最高潮となりました。
もちろん、ドラえもんの映画化の話が出ていましたが、10分で一話完結として放映されていたので、映画という長い尺で放映するには、それまでとは違う趣向を取り入れなければいけませんでした。

この時、藤子・F・不二雄先生が選んだ作品は、てんとう虫コミックスの第10巻に収録されていた「のび太の恐竜」でした。
最初先生は、長編「ドラえもん」をシリーズ化するつもりは全くなかったようです。
ところが、「のび太の恐竜」で、ドラえもんやのび太たちに、日常の枠を飛び出して、思いっきり活躍させてあげることができて、とてもうれしく楽しかったようです。

そして、毎回長編では、最初に少し大仕掛けな舞台を設定しておいて、そこでドラえもんたちを活躍させることにしました。
結果的に、この趣向は大成功に繋がりました。
日常生活から離れてのびのびと活動し、大冒険をするドラえもんたちや、白亜紀の恐竜たちの描写は、とても良い評判でした。

また、この映画ドラえもんシリーズの評価を一段と高めたのは、武田鉄矢さんが作詞された主題歌にありました。
先生が亡くなるまで、16作の主題歌を作詞されました。
特に、この「のび太の恐竜」の主題歌「ポケットの中に」は、ドラえもんの夢に満ちた大冒険の世界を、親しみがわく歌詞で表現しています。
この「ポケットの中に」は、その後の映画でも何度か使われており、ドラえもん映画には、なくてはならない存在になったのです。
  


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夢は無限 藤子・F・不二雄展

杉並アニメーションミュージアムでは、「夢は無限 藤子・F・不二雄展」を5月25日まで開催しています。
複製原画や写真などを解説つきで展示して、信念をもって描き続けた藤子・F・不二雄先生の作品を紹介しています。
作品の展示は、先生の少年時代から歴史を振り返りながら見られ、その奇跡をたどることができます。

1948年から1958年の展示では、先生の漫画人生の始まりとなる富山県の高岡時代から、トキワ荘で仲間たちと切磋琢磨して、漫画家の道へ本格的に進んだ頃の写真などを展示しています。
また、「ドラえもん」が誕生した頃の展示では、みんなが大好きなドラえもんが誕生したエピソードを、当時の資料とともに知ることができます。
そして、ドラえもんが映画化され大ヒット作品となった「大長編ドラえもん」を手がける際に込められた、先生の夢見る世界を覗くことができます。
1988年からの展示は、長年のパートナーであった藤子不二雄(A)先生とコンビを解消して、新しい人生が始まった頃の先生の想いを感じることができます。

「ドラえもんおもしろパーク」では、「ドラえもん のび太の緑の巨人伝」の紹介や、ドラえもんについてのさまざまな展示をしています。
また、「藤子・F・不二雄劇場」では、「ドラえもん」をはじめ、「エスパー魔美」や「チンプイ」をアニメシアターで上映しているので、懐かしい映像を楽しむことができます。

杉並アニメーションミュージアムは、日本の多くのアニメを紹介しており、それらを学び、理解して、体験することができます。
入場は無料で、開園時間は10:00〜18:00です。
  


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「ひみつ道具」の秘密

ドラえもんといえば、四次元ポケットから出す、未来の道具の「ひみつ道具」です。
ほとんどドラえもんは、のび太を助ける目的で取り出します。
一部の「ひみつ道具」には、ドラえもんが製造された時に、最初からポケットに組み込まれていた道具もあるようです。
しかし、実際のところは、ドラえもんが未来のデパートに行って買ってくることが多いです。

ドラえもんが買う道具には、高価な物がないわけではありませんが、ほとんどが安い物で、1回限りの使い捨ての道具が多いです。
中には、レンタルした道具もあるようです。

「ひみつ道具」は百ヶ月に一度、セワシとドラえもんが定期検査を行って、故障しているものがあったら、それは修理に出すようにしています。
このようなことから、目当ての道具がすぐに使えないことが多いです。
また、使えなくなってしまった物や使わない物、また危害を与える可能性のある物などは、「四次元くずかご」に処分するか、穴を掘って埋めているようです。
未来のデパートで購入したものは、店員を呼んで返品することができます。

「ひみつ道具」は、規則によると、個人的で使う以外には使用してはいけないことになっています。
たとえば、金儲けを目的として使うと、莫大な罰金を払わないといけません。
また、犯罪に「ひみつ道具」を使用した場合は、タイムパトロールに逮捕されます。
このように「ひみつ道具」は奥が深く、それが「ドラえもん」の魅力のひとつではないでしょうか。
  


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ドラえもん映画タイアップキャンペーン

日本マクドナルド株式会社では、2月22日〜3月13日まで、ハッピーセットのおまけに「ドラえもん」のおもちゃが付いてきました。
「ハッピーセット」とは、ハンバーガーなどにサイドメニューとしてポテトやドリンク、そして楽しいオリジナルおもちゃが付く、子供さんに大人気のメニューです。
ドラえもんおもちゃ付きハッピーセットは、今回4回目で、ドラえもん映画が公開される頃に行なわれるようです。

ドラえもんやドラミちゃんなど、全部で6種類の「ドラえもん」のおもちゃは、今春公開の映画「ドラえもん のび太と緑の巨人伝」のテーマに沿った、自然をイメージしたデザインになっていました。
たとえば、映画で登場するひみつ道具を持っているドラえもんのおもちゃなどがありました。
また、定番のひみつ道具、どこでもドアやタイムマシンなどの道具をデザインしたおもちゃもありました。
おもちゃの中には、実用的な文房具が付いたものもあるので、子供も大人も親子でワクワクするようなおもちゃです。

また、サークルKサンクスでも、「のび太と緑の巨人伝」とタイアップして、「ドラえもんフェア」を行なっていました。
これは、点数シールを集めれば、「ドラえもん絵皿」を必ずもらえるというキャンペーンでした。
「ドラえもん絵皿」は3種類あり、どれもかわいいドラえもんのデザインのものです。
また、「抽選で当るコース」は、折りたたみ自転車が500名にプレゼントされました。
サークルKサンクスでも、毎回ドラえもんの映画が公開される頃に、キャンペーンをやっているようなので、今後も期待できそうですね。
  


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ニンテンドーDSソフト「のび太と緑の巨人伝DS」

2008年のドラえもん映画「のび太と緑の巨人伝」が、ニンテンドーDSでも楽しむことができます。

「のび太と緑の巨人伝DS」は、ドラえもんとのび太がひみつ道具をうまく使って、地球の緑を守っていくという、本格的なアクションゲームです。
ドラえもんは、移動系のひみつ道具を駆使し、のび太は攻撃系の道具を駆使して、2人を場面ごとにうまく切り替えることで、道をどんどん切り開いて進んでいきます。
ドラえもんとのび太という名コンビで行なう協力プレイは、ドラえもんの世界がそのままゲームになっています。

また、「心の友システム」では、ジャイアン、スネ夫、そしてしずかちゃんが、それぞれ得意な力を使って助けに来てくれます。
ゲームの中で登場するひみつ道具は、70種類以上もありますが、オリジナルひみつ道具の「そくせき道具レンジ」を使えば、集めてきた材料を使って、世界にたった一つのひみつ道具を作ることもできます。
さらに、合成したアイテムを使って、のび太の部屋等をあなたの好きなようにアレンジできる「カスタムひみつきち」システムも搭載しています。
また、映画の名場面を再現している、6つのミニゲームも収録していて、映画の世界に入ったような気分になります。
もちろん、映画で登場するかわいいキャラクターのキー坊も大活躍します。

「のび太と緑の巨人伝DS」は、2008年3月6日に発売され、価格は税込み5,040円です。
簡単に操作ができるので、子供さんでも充分楽しむことができます。
  


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藤子・F・不二雄ワールド

藤子・F・不二雄先生は、みんなから親しまれる数々の素晴らしい作品を世に送り出してきました。
それは、少し奇妙で不思議なキャラクターが、日常の素朴な生活の中から繰り広げられる夢あふれる世界の物語です。
このようなミスマッチな世界こそ、藤子・F・不二雄ワールドの最大の魅力なのでしょう。

先生の作品の舞台は、ほとんど日常生活が基本となっています。
まず、日常生活からスタートして、そこからとんでもないような不思議な世界へと導かれるのです。
このような流れは、先生が描き上げた数々の作品に共通しているようです。
「ドラえもん」では、何をしてもうまくいかない男の子「のび太」がいる日常の世界に、未来という未知の世界から、不思議なネコ型ロボットが現れます。
この時点で、日常からかけ離れていくことになります。

先生は、どんなに不思議な世界を描こうとしても、日常から離れてはいけない、と考えているようです。
そのように描くことで、読者にとって自然と漫画の世界へ引き込まれるのです。
漫画というものは、主人公の目線に読者の目線を合わせることで、もっと楽しく読むことができるのです。
読者は、物語の中の主人公に共感することで、自分が主人公と同じ体験をしているかのように感じます。
そのようにして、読者を物語の世界に引き込んでいくのです
未来の世界も、冒険の世界も、日常世界があるからこその不思議な世界なのです。
それが、藤子・F・不二雄先生が作り出した、だれもが夢見ることのできる世界です。
  


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舞台版「ドラえもん」

藤子・F・不二雄先生の名作「ドラえもん」が、初めて舞台化されます。
演出は、劇団「第三舞台」の鴻上尚史さんで、全国各地で7月から上演される予定です。
しずかちゃんの役は、女優のすほうれいこさんが演じます。

舞台は、1990年に公開された映画ドラえもん「のび太とアニマル惑星」が原作です。
ふしぎな森にのび太が迷い込んで、言葉が話せる動物たちと出会います。
その世界は、優秀な科学と自然が豊富な「アニマル星」で、のび太たちは侵略しようとする宇宙人から「アニマル星」を守るために奮闘するというストーリーです。

舞台では、ドラえもんだけは着ぐるみで登場し、アニメと同じ声優の水田わさびさんの声で演じます。
また、のび太役は俳優の坂本真さん、ジャイアンは俳優の脇知弘さん、スネ夫は舞台や声優で活躍している小林顕作さんが演じます。

脚本と演出を担当する鴻上さんは、「ドラえもん」は、大人も子ども一緒に楽しむことができる、最もふさわしい演劇だと言います。
だから、舞台だからこそできる魅力的な作品を作りたかったそうです。
また、しずかちゃん役のすほうれいこさんは、ブログで役に選ばれた心境を語り、すほうさんなりのしずかちゃんを演じたい、と意気込んでいるようです。

この舞台は、7月19日の沖縄市民会館から始まり、7月30日には熊本県民劇場、8月2・3日には北九州芸術劇場、8月30・31日に富山県民会館など、全国で公演される予定です。
東京では、9月4日〜14日に東京芸術劇場中ホールで公演されます。

みんなが大好きな「ドラえもん」の世界が、どのように演出されるか楽しみですね。
  


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大人だけのドラえもんオールナイト

「大人だけのドラえもんオールナイト」が初めて開催されたのは、1985年の新宿東宝ビレッジでした。
それ以降、毎年新作ドラえもん映画の公開日前後に、池袋HUMAXシネマズや新宿コマ劇場など東京都内の映画館で、このイベントが行なわれました。
ちなみに、「大人だけのドラえもんオールナイト」は、深夜から始まるということで、18歳未満は参加できません。

イベントは、23時前後から翌朝まで、その年の新作のドラえもん映画や、過去の映画が数本上映されます。
また、監督の談話や声優陣のトークショーなど、盛りだくさんの内容で行われ、ドラえもんファンにとって、毎年恒例となっている大イベントとなっていました。
入場券は「チケットぴあ」だけで発売されましたが、発売が始まってから即完売してしまうほどの人気でした。

新作映画が2005年に公開中止となったため、一応「大人だけのドラえもんオールナイト」は終了されたと思われました。
ところが、2008年に「大人のためのドラえもんムービーナイト」とし、大人の方限定で最新映画「のび太と緑の巨人伝」の試写会と、ドラえもんチャンネルで人気のインターネットラジオ「ドラチャン★ドラヂオ」の公開収録を行なう企画として復活しました。
イベントには、ドラえもんの声を担当している水田わさびさんと、のび太を担当している大原めぐみさんの舞台挨拶も行なわれました。
この2008年のイベントは、抽選で45組90名だけが参加できるものでした。

大人になっても、ドラえもんのことが大好きな方にとっては、夢のような企画だと思います。
これからも、このような企画が各地で行なわれるといいですね。
  


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感動作品「ドラえもんアニバーサリー25」

2004年に公開された映画「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」では、「ドラえもんアニバーサリー25」という作品を同時上映されました。
上映時間はたった5分という短い作品でしたが、とても好評だったので紹介します。

この作品は、ドラえもん映画25周年を記念して製作されたもので、ストーリー仕立てになっているものではなく、それまでのドラえもん映画の歴史を顧みる、短編のアニメです。
作品の途中までは、映像と音楽だけが流れます。
第一作目の「ドラえもん のび太の恐竜」から「ドラえもん のび太とふしぎ風使い」までのアニメ作品を簡単に紹介していきます。
なつかしのキャラクター「ピー助」や「フー子」などや、最近のキャラクターまで数多くが登場します。
その中には、藤子先生が手がけた、ドラえもん以外のキャラクターである、エスパー魔美やチンプイなども登場します。
ドラミちゃんとミニドラが登場する場面があって、その後にドラえもんの声が初めて入ります。

ドラえもん映画25周年を記念した、というよりも、大山のぶ代さんが担当したドラえもん映画のエピローグという意味が込められているようです。
これが、大山のぶ代さんの映画最終作となったのです。


「ドラえもんアニバーサリー25」は、とても短い作品ですが、感動的でぜひ見て欲しい作品です。
「映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」のDVDにも収録しているので、ドラえもんファンの方は、ぜひ見てくださいね。
  


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